●神戸花隈、料亭やまさと | |
戦前、神戸花隈で山里家は料亭やまさとを運営しておりました。このお店が芦屋亭のルーツです。 |
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●神戸岡本、手打そば東明 | |
その後、飲食の世界に関わっていなかった山里家は、神戸市東灘区にて手打そば東明として再出発する事になりました。 |
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●KONAN食彩館にて食品流通の勉強 | |
神戸市東灘区は阪神高速道路が倒れるなど、特に震災の被害の激しい場所でしたが、その中にある新甲南市場は大きな被害を受けました。 倒壊した市場の商店主が国の高度化資金を利用して協同組合組織を結成し、スパーマーケットとして再出発する事になりました。幸運にも東明での取引先のご縁でその新しいスパーマーケットKONAN食彩館で働かせていただく事になりました。 ここでの仕事は仕入れ業務やマーケティングです。通常、飲食業の人間が入り込めないような食品流通の裏側まで勉強する事が出来ました。ここでの情報や知識は様々な仕入れ商談に現在の芦屋亭で生かされています。 |
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●山中湖 旧芦屋亭本店 |
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その後、手打そば東明時代のお客様のご縁で、山中湖で再び手打そば店を出店する事になりました。 店名は、関西の名残を残すために芦屋亭としました。全くの手作りの簡素な内装、厨房機器は全て中古、オープン時はテントのポールでそばを伸すなど、全く資金の無い店でしたが、竣工オープンの日は思わず目頭が熱くなったのを覚えています。 ここで最初に取り組んだのが石臼挽き自家製粉でした。これにより粉の粗さを変えたり篩のメッシュを変えたりする事で、様々な種類のそばを打つ事が出来るようになりました。更に契約栽培の原材料の入手があります。実際に産地まで出向き、その栽培方法や畑の場所を指定し、それに答えてくれる生産者さんに感謝しながらそばを打つ。職人の技に溺れず、手を抜かず丁寧にそばを打つ事で芦屋亭のそばは年々レベルアップさせる事が出来ました。そして芦屋亭を育ててくれたのは山中湖に別荘を持つお客様や首都圏からわざわざ通ってくれるお客様の貴重な御意見でした。 平成19年10月末日をもって契約期限が満了し閉鎖する事になりましたが、何も無い田舎でそばだけに集中した6年間は貴重な時間でした。山中湖で知り合った方々の御意見やご恩は芦屋亭のまさに財産です。 |
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●新浦安 芦屋亭本店 | |
さて、今回手がけている新浦安は山中湖で蓄えたノウハウが厳しい首都圏で通じるかをチャレンジする立地だと思っております。 |
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